HOTEL THE MITSUI KYOTOー二条城畔の温泉

2020年12月28日

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こんにちは。有難い事に忙しく、全くブログを書けていない日々が続いていました。しかしながら先日行ってきましたよ、『HOTEL THE MITSUI KYOTO』!!今回はスパに行ってきました。恐らく、スパを売りにされていると思いますので、気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。それではどうぞ‼

HOTEL THE MITSUI KYOTOとは

先月11/3に開業。こちらも本来は夏に開業予定でしたが(7月か9月か、失念しました)、新型コロナウィルスの影響により延期。とは言え、紅葉の始まる11月、それも祝日に開業とはなかなかの選択だな、、とずっと思っていました。今回は要所要所に業界話を入れていきます。

業界話①:開業日もなかなかですが、こちらのスタッフの多くが今年の春学校を卒業した新入社員だそうで、約90名と聞いています。しかもこのコロナ禍で入社早々在宅勤務となり、現地での実地研修は夏に入ってから、それまではリモートで接遇のトレーニングがあったそうです。正直接遇研修はリモートでどうにかなる訳がありません。私たちがしょっちゅう強いられるOJT、やはりこれに敵うものはないと思います。ですので、全く経験が無いスタッフばかりで11/3の祝日に開業するとは、、と私のまわりでは囁かれていました。

オーナー会社はその名の通り、『三井不動産』。

慶長8年(1603年)、京都御所の守護として徳川幕府によって築城された二条城。その至近という由緒正しき地に250年以上にわたって存在した三井総領家(北家)の邸宅。

当地と三井家のゆかりは17世紀末に三井総領家の二代目当主三井高平が居宅を構えたことに始まります。その後、昭和中期まで三井総領家が所有し、18世紀初頭から明治初期までは三井の統轄機関であった大元方(おおもとかた)も設置されておりました。

当時から受け継がれてきた門や景石、灯籠など多くの遺構とともに、この地に脈々と刻まれた「時の記憶」を踏襲しながら新たに現代に蘇らせること。そして、当社グループの新たなフラッグシップホテルとして、グループの総力を結集して日本最高峰のホテルブランドを目指すこと。

「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイ キョウト)」というホテル名称にはそのような想いが込められています。

三井不動産リゾートマネジメント株式会社

『HOTEL THE MITSUI KYOTO』の前は『藤田観光』の『京都国際ホテル』でした。2014年に営業終了。その理由は建物の老朽化。耐震工事などの投資に見合う資金回収の目途が立たないという判断からでした。当初、跡地はマンションが建つ予定でした。『阪急不動産』が土地を購入していましたが、覆すように『三井不動産』が購入。立地的にはホテルにすべきですし、由緒ある三井総領家跡地、『三井不動産』が絶対買い取りたかったのでしょう。このホテルに並々ならぬ思いがあった事は想像出来ます。

『三井不動産』のブランド名で世界に進出しようとされていました。本来、『三井不動産』であればそれは当然の思いでしょう。しかしホテル市場、しかも京都となると苦戦になる事は見えていたと思います。

業界話②:海外のゲストはやはり、インターナショナルホテルを選ぶ傾向があります。何故なら、知っているからです。自分の街にもあるからです。このような事情もあり、『マリオット・インターナショナル』のラグジュアリーブランド『ラグジュアリーコレクション』と提携された、とmasukoの耳には入ってきています。

ラグジュアリーコレクションとは

上記の通り、『ラグジュアリーコレクション』とは『マリオット・インターナショナル』が運営するホテルブランド。最早マリオットの回し者か、と思う位書いていますが、マリオットのホテルブランドは大きく4つのカテゴリー、「ラグジュアリー」「プレミアム」「セレクト」「長期滞在」に分かれ、更にそれぞれ「クラシック」と「ディスティンクト」に分かれ、計8つのチャートに分かれます。『ラグジュアリーコレクション』は『エディション』と同じ、「ディスティンクティブラグジュアリー」になります(よろしければ 東京エディション虎ノ門、是非スパに行って下さい! もご確認下さい)。

マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーコレクションは、世界的に名高いホテルやリゾートばかりを集めたコレクションです。世界有数のエキサイティングで人気の高い土地を巡る旅の拠点として、かけがえのない思い出がいつまでも残るような本物の旅行体験を提供いたします。各ホテルやリゾートがその土地特有の雰囲気に溶け込む美しい佇まいで、その土地本来の魅力を伝えます。

Marriott International , Inc

『ラグジュアリーコレクション』の歴史は1906年、ミラノ証券取引所上場のイタリア・グランドホテル会社(CIGA:Compagnia Italiana Grandi Alberghi )の創立から始まりました。1994年にITTシェラトンが買収、1998年に『スターウッド』が買収、そして2016年に『マリオット・インターナショナル』が買収、買収の連鎖で今に至ります。加盟ホテルは世界各地の王侯貴族が所有した歴史ある貴重な建物や、多くが1世紀以上の歴史を持ち、すべて国際的に世界最高峰と認知されるホテルばかり。建物自体の美しさやインテリアの豪華さなどに特徴のあるブランドなのですが、そうです、『ラグジュアリーコレクション』と定義するブランドのホテルを創るのではなく、加盟する、というのが他のブランドと異なる点です。

この為、日本国内でも様々なオーナーが『ラグジュアリーコレクション』に加盟し、ホテルを展開しています。国内で最初の『ラグジュアリーコレクション』は『翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル京都』、2015年3月開業。次に『ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル』、『イラフ SUI  ラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古』、そして『HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパ』、4件目の開業となります。

ホテルヘ向かう

最寄り駅は京都市営地下鉄の「二条城前駅」なのですが先に四条で用事があり、散歩がてらホテルへ向かいました。

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正面玄関、油小路通側となります。『京都国際ホテル』は大通りの堀川通側でした。お隣の『ANAクラウンプラザホテル京都』も勿論の如く。では何故堀川通より細い油小路通側なのか。『三井総領家』時代、こちらが正面玄関だったんですよね。この歴史をそのまま踏襲されています。そしてこちらの門にもドラマがあります。

建造から300 年を経た、かつて三井総領家も所有した歴史ある門。
現代の名工によって、解体・再生された芸術品は、訪れるすべてのゲストを迎え入れる表玄関として鮮やかに甦りました。

「梶井宮(かじいみや)」とは、「京都の奥座敷」とも称される大原の天台宗寺院のことで、現在の三千院を指しています。
1698 年(元禄11年)、河原町・今出川に移設された梶井宮御殿の門として梶井宮門は造営されました。それが1703 年(元禄16 年)、今から実に300年以上も前のこと。
その後、京都・大原へ移転された後、1935 年(昭和10 年)に油小路邸の門となりました。

その形状は「本瓦葺・袖塀付き薬医門(やくいもん)16」と呼ばれるもの。
社寺のみならず、城郭や邸宅にも多く用いられた形式で、柱間4.5m、高さ7.4m を誇る威風堂々たるこの遺構は、名状しがたい古艶(ふるつや)で見る者すべての心をつかみます。

HOTEL THE MITSUI KYOTO の表玄関を飾るにあたり、寺社仏閣の建築を得意とする清水建設の下、福井の宮大工集団・藤田社寺建設が全面的な修復にあたりました。
梶井宮門はこれまでにも30 年から50 年ごとに修復が繰り返され、直近の修理は1935 年(昭和10 年)に行われました。

袖塀とともに全解体された門は、部材一つひとつに至るまで精査され、損傷・腐朽部分は改修が施され、必要に応じて新しい材料に交換がなされた後、この場所で再度建方が行われました単に古い部材を使うのではなく、必要に応じて現代の技術も織り交ぜながら、今の時代にふさわしいあり方が追求されました。

50% 以上が再利用可能だった屋根瓦は、昔は土だけで葺いていたものを、屋根材と瓦をワイヤーで連結するなど、安全性や耐震性の面での更新が図られています。外観の部材を8割以上も残しながら、構造的には確実に進化を遂げています。

これもHOTEL THE MITSUI KYOTO が掲げる「継承と新生」の一つのあり方です。

三井不動産リゾートマネジメント株式会社
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門をくぐり、エントランスへ。検温、ありませんでした、、開業直後、オペレーションを構築されている最中ですし、やはり新入社員の数が大多数を占めているとこの様になるのは仕方ないのでしょう、、そして、レセプションロビー狭かった、、このエリアで待たれている宿泊ゲストが多く、混みあっている。その為レストランやスパ利用のゲストは入りにくいのでは、、と思ったのが正直な感想でした。根本を否定する事になりますが、お庭に力を入れられたのはわかるのですが、もう少しロビーを広くすべきだったと思います。到着の第一印象、とても大事ですのでこれは、、と思いました。

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スパは地下1階ですので、エレベーターにて地下1階のスパへ。否定だけをするのは良くないので。ボタン、石に埋め込まれています!こちらは『三井不動産』の拘りではないでしょうか。行ってみて思ったのですが、『HOTEL THE MITSUI KYOTO』はマテリアルとして石を凄く大事に使っていると思いました。客室のバスタブも石造り、加えて国内最大級の大きさですよね。

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このオブジェは何だろう?実は聞けそうな方がいらっしゃるので今度聞いてみようと思います。

それでは地下1階、『サーマルスプリングSPA』ヘ。

サーマルスプリングSPA

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エレベーターを降りてすぐ、こちらのサイネージが。ほらね、やっぱり石に重きを置いていますよ。

そのまま右へ進みます。

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突き当り、左へ曲がります。

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こちらのスパ、「時」「音」「光」「香」「水」という5つのテーマがあるんですね。masukoの写真なので上手く伝わらないのですが正に、地下の暗闇から一転(実際はもっと暗いんです)、優しい光が入ってきます。先日東京に行った際に寄った『teamLab Planets』とアプローチが似ているな、と思いました。勿論、あちらのようなアートではないのですが。奥のアプローチは鳥居をイメージしているそうです。

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進んでいくと、左側の壁、これまた石!水がつたっています。これにより、「音」「水」というテーマが体現されています。

、、と、写真を撮れたのはここまで!ですので、ここからは文章のみで。

元々はスパでトリートメントを受けるだけの予定だったのですが、トリートメントを受けるゲストは『サーマルスプリング』=水着を着用して入る天然温泉を用いたプールが入れるとの事。これは入らないと勿体ない!という事で、1時間前に来館、入らせて頂きました。ロッカールームに案内され、貸して頂いた湯浴み着を着用していざ、サーマルスプリングへ。

湯浴み着。『ユニフォーム1.COM』より参考写真として。
『HEARST FUJINGAHO』より、『サーマルスプリング』

はい、こちらになります!敷地内の地下から湧き上がる天然温泉水を活用されています。というか、よく温泉湧きましたよね!三井の奇跡だと思います。

業界話③:こちら、公衆浴場法に基づいた「公衆浴場・温泉」ではなく、「プール」として届けているはずです。ですので、水着の着用がマスト。masukoの第3の職場( 第3のハウスキーピング修行、ここが無ければ今の自分は無い。 )のスパでも「採暖槽」があり水着の着用がマストでした。ここはお風呂ではないのか、何故水着を着なきゃいけないんだ!というコンプレが出ていた事を思い出しました。男女別にして公衆浴場にするより、プールの形態を取った方が良いと考えられたのでしょう。→12/28追記:やはり「プール」で届けられているとの事でした!

業界話④:写真の真ん中の石の設置、そう簡単ではなかったそうです。この石かな?設計・建設をされた『清水建設』の担当者の方が台湾まで探しに行かれたそうです。こういうところからも、『三井不動産』の並々ならぬ拘りを感じ取れますね。

14時に行ったmasuko。丁度チェックイン前という事をわかっていたので、masuko以外誰もいませんでした。しかしトリートメントが終わる16時頃には少し混みあっており、、先日行った『フォーシーズンズホテル東京大手町』( フォーシーズンズホテル東京大手町宿泊記【今年1番の夢叶う】 )の大人気プールは、このコロナ禍、1泊1時間の制限をかけていらっしゃるのは正解だと思います。

程よくあったかく。これにより、長い時間浸かっていられます。2ヶ所気泡が出てくるゾーンがあり、こちらは少し熱く。腰痛持ちのmasuko、ここに長く浸かっておりました、、写真の天井から出てくるシャワー?は、ある時間になったら降ってくるのだと思います。この少し仄暗く、そしてまた石!の空間。とても落ち着きます。

30分程浸かり、いよいよトリートメントへ。今回masukoは予算の兼ね合いもあり、クイックメニューである「スカルプ&ショルダーセラピー 30分」を選びました。この内容だったからでしょう、どう調べても出てこない簡易のトリートメントルームでの施術でした、、そしてあまりにもお粗末な対応で、、私は1万円出して街場の整体に来たのか、何にお金を払っているんだと悲しくなりました、、ですので、施術前後で頂いたお茶の記憶も飛んでおります。

『Carlin, inc.』より

masukoはシティゲストの為『サーマルスプリング』しか利用出来ませんでしたが、宿泊者限定で1時間¥15,000(税・サ別)で上の写真の『プライベート温泉』が利用可。こちらが凄い人気だそうで、ルームサービスが使えるのは大きいですよね。他の方のブログによると、元々ドリンクやお菓子、フルーツがあるそうで、これで¥15,000はお得な気がします。1時間で存分に楽しめるでしょう。しかしながらそれ故、清掃の頻度が高くなり大変だそうです。

辛口な評価となりましたが

宿泊やレストラン利用をしたら、また違う感想かもしれません。しかしながら現時点では一言で言うならば、「発展途上」でした。開業直後、仕方ないとは思います。masukoの今までいたところもきっと、そうだったのでしょう。しかしながら、『サーマルスプリング』はとても価値があると思います。masukoのように、トリートメントを受ける際に入浴されてはいかがでしょうか。何にお金を払っているんだ、と書きましたが、『サーマルスプリング』の素晴らしさと差し引いたらトントンかな、と思います。是非、ご自身で確認してみて下さい。

だいぶ辛口になりましたが、こういう時だってありますよ!月日の流れとともに、名実ともに素晴らしいホテルになりますように。そしてmasukoもこれだけ偉そうに言っているのですから、発言に見合ったサービスを提供出来るよう肝に命じます。

12/18追記:『HOTEL THE MITSUI KYOTO』も勿論、『一休.com』で販売されています。プランを見たところ、日にち限定ですが(来月に3日間ほど)、クレジット付きプランが出されています。これは狙い目ではないでしょうか。『GoToトラベルキャンペーン』が復活したら相当お得です。また、『サーマルスプリング』は本当にお薦めですので、ご宿泊されたら必ずご利用頂きたいです!


ホテル

Posted by masuko