ファーストキャビンーカプセルホテルを変えたコンパクトホテル

2020年10月10日

こんにちは。今日は日本全国曇り空なのでしょうか。しばらくホテルと香りについて投稿していましたが、本日はホテル業界における別の問題についてmasukoなりの見解を書き綴ろうと思います。「ファーストキャビン」について触れますが、根本にあるのは供給増となりすぎた「簡易宿所」、これを問題として捉えています。

「ファーストキャビン」、自己破産申請

以前、このコロナ禍で営業を終えざるをえなかった コロナ禍で消えた素晴らしいスパ、ROYAL OAK HOTEL についても触れましたが今年の春、業界に衝撃を与えたのはこのファーストキャビンの破産もそうでした。

ファーストキャビンは、飛行機のファーストクラスをイメージした新しいコンパクトホテルです。コンパクトな高級空間には安心で快適な機能か揃っており、今までにない新しい未来型ホテルとして皆様にご提供いたします。

FIRST CABIN INC. 

2006年設立。masukoも様々な場所で何度かお世話になりました。ファーストキャビンはこれまでのカプセルホテルとは一線を画した、だからこそ「コンパクトホテル」と名乗っていらっしゃるのですが、このホテルの出現は革命的であったと思います。「簡易宿所」なので勿論リーズナブル、ゲストにとって何が快適かを考えられた結果が「キャビンスタイル」でパーソナルな空間がありました。その他にも快適な浴室であったりラウンジであったり、低価格で快適さを求める日本人ビジネスマンや観光客のほか、訪日外国人の利用が伸びていたそうです。

ですが2020年、新型コロナウイルスの影響で稼働率が10%台にまで減少。正直、私の知っているいくつかのホテルも10~20%台で戦っていました。ファーストキャビンもいくつか休業、事業計画を大きく下回る稼働状況が続き、財務状況が悪化するとともに資金繰りの目途がつかず、破産申請に至ったそうです。4/24のYahoo!JAPANニュースによると、

今回の破産申請で営業を終了したホテルは「ファーストキャビン築地」「ファーストキャビン京橋」「ファーストキャビン京都河原町三条」「ファーストキャビン京都嵐山」「ファーストキャビン柏の葉」の5軒。  その他のフランチャイズ店舗の多くは新型コロナウイルス感染拡大の防止のため休業中で、今後の収束動向を踏まえフランチャイズオーナー等の判断で営業を再開する予定。

Yahoo Japan Corporation

9/10時点でフランチャイズ店のうち4店舗は営業終了、8店舗は営業再開されていますが、依然休業中のところもあります。そもそも7/17の時点でフランチャイズ事業と運営受託事業を株式会社NAPに譲渡しています。

訪れた危機

コロナ禍の前に、ホテルの供給増や競争激化から計画通りの業績には達せず、2019年3月期は減損など特別損失の発生で2期連続の赤字を余儀なくされたとの事。4/24の時点では約25軒あったようですが、少し、展開しすぎたのかもしれないと、個人的には考えます。

本当に人気がありました。外国人の利用ももたくさんありました。やはり一番の売りである「キャビン」、基本2種類で大きい「ファーストクラスキャビン」は簡易宿所ながら4.4㎡もあり、ベッドプラス動ける空間があるので、もはや「部屋」であると実際に泊まって感じました。「ビジネスクラスキャビン」はキャビン内にベッドがすっぽり入る形ですが幅100cmあれば簡易宿所としては十分ですし、何より従来の上下二段のカプセルタイプではないので、とても快適です。上下の人に気を使わなくて済みます。ちなみに高さも各キャビン2.1mあるので、いかに1つ1つが独立しているかがわかります。

この快適さを提供出来る独自性が人気を博したと思います。とある記事に、「カプセルホテルはシティホテルやビジネスホテルの予約ができなかった宿泊客を吸収していた」と書かれていました。実際そうだと思いますが、ファーストキャビン、その他人気のある「ナインアワーズ」や「THE MILLENNIALS」はそこに泊まりたくて来ていたゲストもたくさんいたと思います。masukoも、失礼な話かもしれませんが清潔感がないのであれば個室とはいえビジネスホテルよりもパブリックスペースも十分綺麗にしている、これらの宿の方が魅力的ですし実際快適でした。ですが、インバウンドを見込んで展開しすぎたと思います。私は事業者になった事はないので偉そうに言えませんが、ビジネスにおいて最も重要なのは利益の維持・向上との事。となると、やはりどこかのタイミングで事業を拡大し利益を最大化にしなくてはならないと思うのですが東京オリンピックの開催もあり、多くの事業者が同じ事を考え、また新規企業の参入もあったと思います。

その中でのコロナ禍。倒産までに至るという事は、いかにインバウンドに頼っていたかーこれは国内多くの宿泊施設で言える事ですがーがわかります。そしてこれによりいわゆるホテルの空室が増え、宿泊料金も値下がり、その結果カプセルホテルに予約が入らなかった、いくら各宿に魅力があってもやはり個室の方が利用される、というのが現実だったのでしょう。浴場やシャワー、トイレが共同というのも今の状況ですと感染の可能性を払拭出来るイメージが少なく、利用を思い止まってしまうのだと思います。実際は、だからこそ対策を徹底されていると思いますが、、

インバウンドに頼った戦略が出来ない現在、国内でまわすしかありません。その為に、色々言われていますが1つの施策として「GoToトラベルキャンペーン」が導入されましたが、結果として普段は泊まれないような高級宿ばかりに予約が入っているとの事、、ですがまず、「皆で感染拡大に気を付けて旅行しましょう!」という声掛けが、業界には必要だったとは思います。

コロナ禍、この先どうなるかわかりません。ですが何時このような事態に陥るかわからないと目の当たりにしたのが今年2020年でした。インバウンドに頼らず、インバウンドが戻る事を望むような神頼みはせず、国内だけでどうしたら生き残れるか、全ての宿泊施設が悩み苦しんでいる現在。暫くはどこのホテルも拡大しない事が得策であると思います。建設中のところたくさんありますが、、

最後に

冒頭にも書きましたが、masukoも何度もお世話になっております。調べたところ、今営業されているところはトンデモナイ金額で宿泊出来ます、、消費者としては有難いですが、もう少し値上げしても大丈夫だと思います。それだけの価値、快適さはファーストキャビンにはあります。10/1からようやく「GoToトラベルキャンペーン」東京発着も入りますね。感染拡大を考えると怖いと思う方もいるかもしれませんが、やはり東京だけ除外され保障されていないのは同業者として切ない思いがありました。理不尽だと思いました。

今や多くの方が感染拡大に気を付けて生活する日々。2020年9月4連休、一休.com利用で宿泊は如何でしょう でも書きましたが(早いもので明後日からですね)、masukoは遠出せずとも地元や近場での消費を勧めたいので、お近くの宿の利用は如何かと提唱したいです。それこそこちらのファーストキャビンで1泊するだけでも気分転換、リフレッシュ出来ると思います。上記にも書いた通り、個室ではないですし、共用部分が多い為「感染するのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そう考えるとどこにも行けないのではないかと思うのです。「出掛けない」選択をを否定するつもりはありませんし、感染防止の考えは人それぞれですから。ですがファーストキャビンであったりパブリックスペースが多いところこそ、きちんと対策されていらっしゃるので、あとは使う側が対策を考えたら良いと思います。安価な理由はそれもありますし。

革新的な形態を作ったファーストキャビンには敬意を表したいです。どうか耐えて、国内のゲストに来て頂き、インバウンドが戻れば多くの外国人観光客にも利用してほしいです。



ホテル

Posted by masuko