べにや無何有宿泊記ーこの年の冬も念願叶う

2020年10月25日

こんにちは。今回は『べにや無何有(むかゆう)』に宿泊した時の事を書こうと思います。伺ったのは2015年12月。こちらも『星のや軽井沢』と同じく、ずっと行きたかった場所でした。当時、雑誌でよく取り上げられていて。2年続けて念願が叶うというのも幸せな事です。

べにや無何有とは

石川県、加賀山代温泉エリアにある薬師山の高台に静かにたたずむ宿です。

荘子に「虚室生白」という言葉があります。部屋はからっぽなほど光が満ちる。何もないところにこそ自由な、とらわれない心がある。「無何有」はそんな荘子のとくに好んだ言葉で、何もないこと、無為であること。「無何有の郷」という風に使います。そこでは普段の価値観がひっくり返される。何の役にも立たないと思われるものほど、豊かな存在なのだというわけです。たとえば路傍に巨木がある。曲がりくねって材木としては役に立たない。ところがその故にこそ大きく育ち、道行く旅人に日陰を与えてくれる。まるでぽっかりあいたスケジュール表の余白のような時間。からっぽだからこそ自由に満たされた時間。一見役立たずな巨木の木陰のやすらぎ。そんな想いが「無何有」という名にこめられています。

建築家 竹山聖

MUKAYU

公式に書かれているように、『無何有』とは「空っぽの中の豊かさ」という意味。ニセコ、続々とラグジュアリーホテルが建つ北の大地 でも書きましたが、「何もしない時間を楽しむ」というのは、贅沢だと思います。滞在中、少しだけ宿のまわりを散歩しましたが、ほぼほぼ宿の中に籠っていました。

べにや無何有宿泊記

当日は「特急サンダーバード」で「加賀温泉駅」に向かい、そこから宿のシャトルバスで『べにや無何有』へ。シャトルバス乗車時間、30分だそうですが、私はもっと短く感じました。「加賀温泉駅」に着いた時から、景色に癒されたんですよね。バス乗車中もずっと景色を見て、癒されて。それだけ疲れていたのだと思います😅

こちらはイメージ画像。

そして到着。

何でしょうね、、他の方のブログを見るともっと良く写していらっしゃるのに、本当に写真撮るの下手ですよね、、

チェックイン時には絞りたてのりんごジュースを頂きました。ザ・絞りたて!という感じで。美味しかったです。

こちらもイメージ画像。写真撮ってませんでした、、

お部屋へ向かう道中がこのようになっています。ロビーのある本館?から一度外へ出て渡り廊下のようなところから次の建物へ。打ちっぱなしのコンクリートが、美しく自然に溶け込んでいます。

いざ、お部屋の中へ。

こちらの宿は、全室に温泉露天風呂があります。そこがポイント高い。滞在中、部屋内でくつろぐ + テラスでくつろぐ + この露天風呂に入る、を時間の限り繰り返していました。そしてこちらは温泉郷。客室以外にも、大浴場があります。

大浴場「こもれびの湯」の露天風呂。大浴場は内湯、露天風呂、サウナがあります。開湯1300年の歴史を誇る名湯山代温泉の湯、温浴効果により血液の循環を促し、疲れを癒し、豊富なミネラルにより体調を整え、美肌効果もあるそうです。

客室、大浴場ともにオリジナルのバスアメニティが入っています。存分に使わせて頂きました。

薬師山アメニティーの理念

肌、頭皮、毛髪の状態が健康で美しくあるためには、一兆個にも及ぶ皮膚常在菌(善玉菌)と細胞の活性化により、肌そのものが持つ力を高めることが何より大切です。そのために、肌の力を失わせ悪影響を与える合成化合物を使用せず、逆に細胞に良い影響を与える天然由来成分を限りなく贅沢に、たっぷりと配合しました。
天然の成分には驚くべき力が秘められており、相性の良い成分と組み合わせることで、その効果は何倍にも膨れ上がります。こうした自然のメカニズムを複合的にとらえ総合力をあげていくために、最先端のバイオテクノロジーを駆使し、最大限の効果を導き出す……。薬師山アメニティーは、天然成分と最先端テクノロジーが融合したスキンケアラインです。

東京大学大学院 化学生命工学博士│崔允聖

MUKAYU

夕食。「懐石方林」というところで頂きました。

加賀橋立港の香箱蟹|琥珀ゼリー、だったかしら。
合鴨つみれ鍋、だったかしら。

いずれもめちゃくちゃ美味しかったです。写真を撮っていませんでしたが「ずわい蟹炭火焼」もめちゃくちゃ美味しかった!そしてサーブして下さったスタッフの方は、私が言うのもおこがましいですが「真のホテリエ」でした。楽しい会話をしながら、それも嫌じゃない間で話しかけてこられ、そして常にこちらの食事のスピードを気にかけて下さり、絶妙のタイミングで食事を提供して下さいました。また、この後にスパの予約をしていた事も気にかけて下さって。スパの予約、この方に話していた訳ではないのですが、16室しか無いからというのもあるでしょう。さすが高級宿、全ての宿泊客の予定を熟知されています。

食事後一息ついてスパ、「円庭施術院」へ。このスパも滞在の目的の1つでした。

今知ったのですが、これも源泉だったよう。

薬師山と円庭施術院

山代温泉の歴史は霊峰白山との深いつながりの中で育まれてきました。平安時代、加賀には白山五院が建立され、白山信仰の中心的役割を担うようになります。山代の薬王院温泉寺は白山五院の筆頭寺院として栄え、寺のあった場所はその霊性の高さから「薬師山」と呼ばれ、僧たちが修行や学問に励むと同時に、温泉の施浴と薬草の調合で人々を救っていた治療の場でもあったと語り継がれています。べにや無何有は、この白山信仰の聖地「薬師山」の高台、薬王院温泉寺の本堂の跡地に静かにたたずむ湯宿です。古来より僧侶が温泉の施浴と薬草の調合により人々を癒してきた「薬師山」の伝統を受け継ぎ、宿のスパ「円庭施術院」では温泉と薬草を用いた「薬師山トリートメント」をはじめ各種トリートメントで心身のケアを行っています。

MUKAYU

受けたメニューは「薬師山ボディトリートメント70分」。こちらのスパのトリートメントでは薬草マトリックス「補捨流調」を用いてカウンセリングを行い、一人一人の体質や体調に合わせてオーダーメイドの「薬草玉」と「漢方クリーム」、または「煎じ生薬漢方ゴマージュ」を調合したトリートメントを用いて心身のケアをするというもの。マトリックスを用いて選んだ薬草を混ぜて布に包んで蒸し上げ(これが薬草玉)、体に押し当てていきます。ハーブボールと一緒ですね。薬草の成分が身体に染み渡るそうです。

薬草マトリックス「補捨流調」

薬草には、元気を補い【補】、余分なものを捨て【捨】、流れをさらさらにし【流】、からだ全体のバランスを調える【調】、などの力があります。ひとりひとりの体調やご希望、たとえば免疫力の向上【本】、気持ちの安定【心】、長寿【寿】、美容と美肌【美】にあわせて薬草をお選びし、薬草玉や煎じ生薬・薬草茶などに使用いたします。

MUKAYU
『MUKAYU』より。

今までのスパブログでも書きましたが、masukoはこういった、コンセプトが明確なところが好きなんですよ。そして薬師山、自然の力でしょう。プロダクトしかり、『べにや無何有』がある土地しかり、凄く癒されました。

翌日。朝7時から始まるヨガに参加しました。場所は夕食を頂いた「方林」で。フィットネスジムでの経験はありましたが( masukoのこだわり:ストレスは発散する【主に筋トレ】 ) 自然の中でのヨガは初めて、しかも樹齢300年の赤松を正面にしてのヨガは貴重な経験でした。普段はしない瞑想も相まって朝から癒され、そしてシャキッと目覚めました。呼吸も深く出来たと思います。教えて下さったのが女将さん。女将さんが率先して現代にフィットした、この土地ならではのアクティビティをされているというのも、この宿の人気なのだろうと思いました。

この「方林」の前に、「円庭」がありました。

水は方円にしたがう。
これはもともと、人は体制に順応するものだという荀子の言葉に加え、えてして人間関係にも影響を受けやすい、という含意もこめて人口に膾炙流布していった言葉です。
しかしこの言葉はもっと自由な解釈が可能です。
つまり、器は方だろうと円だろうと、
どのような形にもなり、さらにそこにとどまらない、
水のような自由な心、と。

方正―きっちりした「方」―にも、
円満―おだやかな「円」―にも
その姿形をやつすことのできる水。
ときに、急流や瀑布や津波とも化する水。
やすらぎも情熱も、静けさも冷たさも象徴することのできる水。
生命の源であり、心の栄養たるポエジーをたたえ、涙へと姿を変えもする水。
そして身も心もいやしてくれる温泉ともなる水。

方林円庭はそんな水の記憶、水の力、自由な形をとるイメージの力を 身体いっぱいに受けとめるために生まれたスペースです。

林立する柱。林という字は「集まる」という状態を意味しています。
方林は人が集い、新しい出来事と出会う場所です。

こんこんと水が湧き出す丸い泉をもつ庭。
庭はひろやかでおだやかな空地を意味しています。
交換―交歓―の行われる場でもあります。
心と身体が喜びを交換するのです。

方林円庭
水の力をたたえ、人が集い、心と身体が喜びを交換する、
そんなスペースが無何有の郷に生まれました。

竹山聖

AMORPHE

また1泊しか出来ませんでしたが、今回も1年を締めくくる自分へのご褒美としては十分過ぎる位癒されましたし、「真のホテリエ」「ホテルとしてあるべき姿勢」を学ぶ事が出来ました。そこそこ値が張りましたが(笑)、価値のある滞在、身となった経験でした。

10/24追記:『べにや無何有』も『一休.com』から予約が出来ますが、だいぶ埋まっています、、!現在、12月~2月が少し空いているようです!ここが狙い目!是非宿泊して頂いてこちらの宿、温泉、サービスに癒されてほしいです。



ホテル

Posted by masuko