過度の香りがついたホテルのアメニティ

2020年9月22日

こんにちは。ようやく過ごしやすい気候になってきましたね。ブログとツイッターを連動させた事により、お恥ずかしながら、深く考えずに書いた masukoのこだわり:ホテル客室の消臭方法 投稿後「香害」「化学物質過敏症」について初めて考えるようになり、ホテルマン、香害について考えるーユニバーサルな場所とは のブログを書きました。今回はここから発展して、過度な香りのホテルアメニティについて考えていきたいと思います。

アメニティとは

私なりに定義すると、「ゲストにご滞在して頂くにあたり、必要と思われる消耗品」です。シャンプー類であったり、歯ブラシであったり、ヘアブラシやコットン、、ここで強く伝えたいのが、「消耗品です」という事。客室に設置している分は宿泊料に含まれているので勿論、使わなかった分もお持ち帰り頂いて大丈夫です。ですが「消耗品」のみです。いわゆる備品(ハンガーやカップ類)はその客室に恒久的にあるもの、いわば部屋のドアと一緒で客室の一部です。ですので持ち帰らないで下さい!タオル類もある意味同じ。多くのホテルがリネン会社からレンタルさせて頂いている(=サプライ。ロゴ付き含め多くのものはホテルのものをリネン会社に買い取って頂き、レンタルさせて頂いている流れです)ので、これも持ち帰らないで下さい!

アメニティの過度な香りについて

そんなアメニティ。どんなアメニティが入っているかも、ゲストにとっては楽しみであったり、予約する際の決め手であったりすると思います。ラグジュアリーホテルでは、アメニティもラグジュアリーと言われるものを使用。これが、働いている側、特に毎日取り扱う私たちハウスキーピングでさえ毎日嗅いでいるとクサっ!と嘆いていたりします。香料、強すぎると思います。

今回香害について学んだ事で思うのです。各ホテルから決められたアメニティを撤廃するのは容易ではありません。ラグジュアリーホテルであったりすると、例えば香港やシンガポールにあったりするアジア支社レベル、更にはアメリカやヨーロッパといったところにある本社レベルで決められるので、従業員一人どころか、そのホテル単体では商品の変更をするのは難しかったりします。

ではどうするべきか。それでも一人一人が声を出す事が大事ですし、ホテルマンは、ホテルは、この問題に向き合うべきだと思うのです。ホテル内の香りづけ同様、アメニティの選定・使用についても、「苦しんでいる方がいらっしゃる」前提で考えなくてはならないと思います。それがホテルや消費者にとってのトレンドというか、流れになってほしい。

普段は使わないアメニティを非日常的にホテルで使いたい、香りを楽しみたいというのはわかります。masukoも正直、そちら側です。そうであれば、ラグジュアリーホテルだからこそ、高い料金を頂戴しているのですから選択肢を用意すべきだ、と思うのです。恐らく、このようなホテルには基本のものとは別に、無香料のもの、オーガニックなものを用意しているはずです。無香料のものを好まれたり、赤ちゃんに使って頂く為です。masukoの働いてきたところはそうでした。リクエストがあればお届けしていました。

ゲストに事前にお伺いして、事前に部屋入れ出来たら、、とも思うのですが、難しいところもあります。基本的にゲストのお部屋割りはその日の朝イチには決まっているものですが、流動的に変えていったりします(清掃している中で設備に不具合が出て修理に時間がかかる、それこそ前のゲストの香水臭が残っていて消臭に時間がかかる、等)。フロントが適宜変えていくので、その負担を考えると(簡単そうですが、部屋タイプや泊数、お連れ様と隣同士等を考えると、パズルのように組み合わせなくてはいけないのです)、ゲストに応じて事前セットは難しいものがあります。ではチェックイン時にお渡しするのは、難しいものか?masukoは一度北海道で、チェックイン時に4種類から選べるところに泊まった事があるのですが見ている限りそんなにフロントの負担にはならないと思いましたし、在庫管理も出来るだろう、と思います。せめてこのように出来たら、パーソナルサービスになるのでしょう。

やはり前述のとおり、せめてホテルでは、オーガニックなもの、その商品によく書かれている(実施されている)合成香料、石油成分、硫酸塩、パラベン、人工着色料等が入っていない商品を置くべきかと思います。実際、その取り組みは多くのホテルで実施され始めています。

「香害」で検索すると、「うるさい」だの「神経質」だの、心無い言葉がサジェストで上がってきます。アレルギーや花粉症も、最初は、患者数が少ない時はこうだったのでしょうか。化学物質過敏症、今より患者数が増える前に苦しんでいる方がいらっしゃる、という事を認知する社会であってほしいです。そして環境保全を他人事とは思わず一人一人が向き合う事で大気汚染が少しでも改善され、苦しむ方が減ってほしいと願います。そう考えると、それこそシャンプー類だけではなく、ホテルアメニティ全般についても、考えていく時期にきているのでは、とも思います。



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Posted by masuko